++ Frame ++

☆〜逝ってしまった彼が教えてくれたこと written by ぷりん〜☆

ある小さい町の河川敷。
6年ぶりに歩く河川敷は周りに見える景色は少し変わっていたけど、
なつかしさで胸が苦しくなりました。
私はこの河川敷にこの6年間くることができませんでした。
6年前に他界した彼とよくきた思い出の場所だったから。

彼と私は高校時代同じ学校で3年生の頃付き合いだしました。
私にとって彼はとても大きな存在でたぶんずっと一緒にいると思っていたし、
まさかそんな風に会えなくなるなんて夢にも思わなかった。
彼は友達と遊びに行ってそのまま帰らぬ人となりました。車の事故でした。
出かける前にくれた電話を切る時に彼がいった「またな」の言葉に
「うそつき」と何度思ったかしれません。
二人でかわした約束も今でもはたされずに今も私の心に残ったまま。

彼がいなくなってから私は彼のことを思い出さないように、思い出さないように
遠くの街に逃げるように引越してそしてずっと心に何かひっかかるものを持ちながら過ごしてきました。
今まで新しくできた周りの友達にもそのことを話せなかったし、ずっと思い出さないように、
ってしてたことでかえって忘れられなかったような気がします。

この6年間の間に彼のことを忘れるために違う人と付き合ったり、自暴自棄になったりしたけれど、
どんなことをしてもずっと心のどこかに彼のことがあって、
普段は普通に生活していてもふとした時に彼のことを思い出して苦しい日々を送ってきました。

今回友達の結婚式があってものすごく久しぶりに私はその街に行くことになりました。
行くと決めた時に彼のことをもう一度みつめなおしてみよう。と思って
心の中の彼と向き合うことにしたんです。
今まで逃げていた彼への気持ちと向き合うことで私の中では彼はいい思い出になりつつあります。
正面からみつめることで自分の中の気持ちが少し整理できた気がします。

失恋した場合と私の場合とはちょっと違うかもしれませんが、
忘れようとする気持ちは似たものがあると思います。
忘れるというとどうしても目を背けることを思い浮かべますが、
本当に自分の中で納得しないと思い出にすることは難しいな。と思いました。
今私のように苦しい思いをしている方はつらいとは思いますが
その気持ちから逃げないで向き合ってください。
涙がこぼれたっていいと思います。
涙となってせつない気持ちがきっと少しずつ体の外に出てくれるから。
つらいことから逃げない勇気を持ってくださいね。

 

++ main ++