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束縛

今日は私が5年くらい前に体験した体験談です。

その頃私は会社で知り合った同期の人と付き合っていました。
最初はうまくいっていた私達も半年がたった頃だんだんとずれてきていました。
それは相手の考え方が私とちょっと違ったからです。
彼の考えとしては
「好きだからずっと一緒にいるのが当たり前」
という考えで私は
「好きだから離れていても大丈夫」
という考えでした。

こうやって書くとちょっと誤解を受けるかもしれないので付け足すと、
相手のことを別に疑っていないからお互いに自分のプライベートタイムを
持っていても別に心配はしてないよ、ということです。

私は今でもそうだけど、自分も相手もプライベートな時間帯って
あると思うんですよ。
例えば友達と遊ぶとか、自分の趣味の時間とか。
でも彼はそれを許せない人でした。

私はだんだんととてもその彼のことが重くて重くてどうしようもなくなってきました。
もしかしたら慣れてくれるのかも、と思って
彼が納得しないまま友達と遊びに行ったりしてました。
もちろん女友達です。

でもそんな時彼は留守番電話に何度も怒りのメッセージをいれたり、
ひどいときにはもう夜が明けそうな時間なのに
私の家の前で私のことを待っていたりしました。
彼は車を持っていなかったので、玄関の前に立って待っているんです。
そして私が帰ると私のことを怒鳴ったりします。
私にとっては一種の恐怖でした。

何度もそのことをやめてくれるように、理解してくれるように話し合ったけど、
彼はそれを愛情表現だといつも言っていました。
そんな彼についていけなくなって私は毎日毎日別れることばかり考えていました。
ただ一つの救いは彼が絶対に暴力をふるわなかったことです。
(常識的にいけば当たり前だけどね)

そして私は一切の彼との接触をやめようと思って
まずは彼に別れたいことを言いました。
でも彼は納得してくれるわけもなく、それは私の予想通りでした。

それから私は彼が何度家にきても絶対にドアをあけず、
その頃は実家が近くにあったので何泊も実家に
泊まったりととにかく避けまくっていました。

そんな中決定的な事実がおこりました。
それは私があまりにも避けるため、
会社の上司を通して勤務中に私のことを呼び出したのです。
いかにも仕事の用事であるかのように上司を使った事と、
仕事時間にプライベートなことを持ち出すというのにとても腹が立ちました。
私はもうここで終わりだな。と思ったのを憶えています。

その後どうなったかというと皆さんの予想通り別れましたよ。
ただ、その3ヶ月後にまた復活したのですが・・・・。
改めて付き合った時には彼はそういうイヤなところが
一切なくなって生まれ変わったようでした。

どうしてそんなに変わったのかは結局わからずじまいでしたが、
私はこんなに短期間で人は変わるものか・・。とびっくりしました。

このことを経験したときに私は童話の中にある、
「北風と太陽」の話を思い出しました。
なんだか似ていませんか?

相手のことをどうしようもなく好きになってしまったら
自分と一緒にいない時間のことが気になってしょうがなくなったりしますよね。
でもいくら籠の中に閉じ込めようと頑張っても思い通りにはならないんです。
お互いに一番いい位置で付き合っていけるのがいいですよね。

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