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失恋から立ち直る第一歩

ずっと大好きだった人がいなくなってしまったとき、
ものすごく苦しくてつらくて、何もしたくない気持ちが続くよね。
そんな状態の時に誰かに相談したり、ネットで何か救いを求めたとき

「絶対新しい出会いがあるから大丈夫」
「時間が癒してくれます」

なんていう声が聞こえてくるけれど、そんなことじゃ立ち直れなかったり、
気持ちが切り替わらなかったりするよね。

私が一番最後に失恋したとき、まず最初は落ち込むことを徹底的にしました。
もちろんしようとしてしたのではなく、とても前向きになる気力がなくて
ネットをしている時にも後ろ向きなキーワードで検索したり、
友達が誘ってくれても気が乗らずに断ってしまったり、とにかく後ろ向きでした。

けれど、自分ではこの時期って必要な時期だったと思っています。
ものすごく泣いて、落ち込んで、後ろ向きになってしばらく経ったとき、
「このままじゃいけないよね」と思いました。

後から考えると自分で「このままじゃいけない」
と思ったこのときが立ち直る第一歩でした。
いくら人に「大丈夫」とか「あなたなら絶対またすぐ出会えるよ」
といわれても、自分がそういう気持ちになろうと思わなければ
立ち直ることができません。

たとえば、厄年の人が骨折をしてしまったとします。
厄払いに行っていなければ
「厄払いにいかなかったから骨折した」と思います。
けれど、厄払いに行っていると同じことでも
「厄払いにいっていたからこれで済んだ」と思えます。
骨折するという事実はどちらの場合も変わらないかもしれないのに、
「厄払いに行かなかった」という事実が後ろ向きの考え方を引き出し、
「厄払いに行った」という事実が前向きの考え方を引き出します。

変な例えですが、これと同じで自分の考え方ひとつで同じことでも
全く違う角度から捕らえることができるようになります。
「このままじゃいけない」と思ったとき、
苦しいかもしれないけれど失恋した、相手が離れていってしまった
ということを違う角度から見て見ませんか?

例えば好きだった人とうまくいっていれば
これから結婚するかもしれない人とも出会うことができません。
もしかすると好きだった人と結婚したとしても
うまくいかなかったかもしれません。
苦しい時に励ましてくれた友達のやさしさも
失恋しなければわからなかったかもしれません。
相手と離れてしまってマイナスになってしまった面ではなく、
少しでもプラスに思える事柄をみつけることで随分と楽になります。

けれど、自分が考え方を変えようと思えるまでは、
違う角度から物事をみつめるようにはなれません。
今苦しい最中にいる人は自分から「気持ちを切り替えよう」と思えるまで、
無理に明るくしたり、涙を我慢したりしないで自分の気持ちに
素直になることから始めませんか?

もう既に素直にめちゃくちゃ毎日泣いて苦しい人は
自然にまかせて泣いてみてください。
泣いているときには「このまま一生この状態が続くのかな?」と
不安になることもたびたびあると思いますが、
必ずその苦しいトンネルを抜けるときがきます。
涙を流すことでだんだんとつらい気持ちも癒されます。

まずは思い切り泣いて、泣いている苦しい自分に「これではいけない」
と気付けるところまで進んでみてください。
その時にきっと立ち直る第一歩が始まります。
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